エリアゲーム考察

こんにちは、リバーオールド・ルアーテスターのマダラです。

先日の記事では、初登場であるにもかかわらず、自己紹介を書くのを忘れてしまいました・・・

簡単ではありますが、自分の紹介を記します。

私は現在、茨城県にて管理釣り場を運営しております。 「巻きの聖地」と呼ばれる位に、ルアーをキャストし、巻いて釣る事に特化した釣り場です。 小さな子供さんも入れない、まさにマニア専用釣り場で、色んなメーカーの開発者やテスター等も通う本格的な釣り場を運営しています。

トラウトキング選手権地方予選においては、私の釣り場の常連が3年連続、3人連続で優勝しました。 もちろん、各選手の力量によっての勝利ですが、各選手から私の釣り場での経験が大きいと言って下さってます。

私は釣りに関するあらゆる職業を経験してきました。
レンタルボート店、バスボート開発製造販売、ボート修理、バスプロショップ、バスフィッシングボートガイド、観賞魚養殖、釣りライター、釣具開発等など。

ライターにおいては、釣り雑誌の老舗、タックルボックス誌に長らく連載していました。
トラウト雑誌ではフィッシングエリアニュース誌にて連載しておりました。

 私にとっての釣りはライフワーク。人生イコール釣り。

今でも自分の管理釣り場で毎日釣りをし、休日は近隣の管理釣り場へ行き、釣りの、そして管理釣り場運営のプロフェッショナルを自覚し続ける為の人生を送っています。

そんな私は、目先の利益の為に色んなビジネスを考えるよりも、本物の道具を使用し、本物の道具開発に関わりたい、とずっと思ってきました。

リバーオールドのこのブログをご覧の皆さんは使用して下さっていると思いますが、ベスパシリーズは昔から私も愛用し、いつも良い魚を連れてきてくれる頼もしい相棒です。

個人として、1人の釣り人として、ベスパスプーンを愛用し続け、そして今、リバーオールドに関わる機会に恵まれました。

一般の釣り人より遥かに多い釣行日数、経験、知識。
リバーオールド製品に色々と反映し、さらにはリバーオールドファンの皆さんに管理釣り場のエリアゲームの奥深さ、知識、テクニック等を伝授していくべく、ブログ執筆を担当した次第で御座います。

どうぞ今後共よろしくお願いいたします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

手軽であると同時に、近年は難しくなってきたエリアゲームを楽しむ方法を連載していきます。

エリア、つまり管理釣り場には、様々なルールが存在します。

ルールの解釈の前に、まずはゲームとしての意味合いを考えてみましょう。

皆さんも知っている有名なゲームに、将棋やオセロゲームがあります。
さらにはダーツやビリヤード等、ゲームと呼ばれるものには共通事項があります。

そして、釣りをゲームとして考える場合、最も近いものにゴルフがあります。

これらのゲームには、厳格なルールがありますが、ルールの中でも大事なのが手駒、つまり使っても良い道具、と言う部分があります。

例えば将棋ですと、お互いが同じ種類の駒を、同じ数だけ持ってスタートします。

同じ駒であっても、戦略の違いやテクニックで勝敗が決定します。

ダーツやゴルフ等も、ルール違反をしたり、誰でも高得点を狙える駒があったとしたら、それは認められません。

そして、経験を積むほど上達し、上達したい為に練習場に通って練習します。

これらの経験値を否定してしまうもの、例えば1日ゴルフをやっただけでタイガーウッズより上手くなってしまう世界であれば、それはゲームとして成立しません。
なぜなら、テクニックこそが美学であり、誰でも勝てる方法で競っても意味が無い事になってしまいます。

そう言う意味合いでエリアゲームにおけるゲームを考えてみましょう。

駒、つまりルアーに制限がありますが、制限についても考えてみましょう。

ビギナーさんではなく、中級レベルの人ほど、頭をリセットして考えながら読んで下さい。

私の長年の養殖や管理釣り場運営の経験から、魚がルアーにヒットする要因を定義付けています。

まずは皆さんもご存知の「食性」、つまり、餌として認識させる、疑似餌としてのルアー。

さらには、渓流魚として生まれたからこそ持っているDNA、つまり、餌の少ない環境で育ち、ライバルより早く育たなければならないと言う条件から来る、「調査」としてのヒット。
つまり、興味からのじゃれ付きや「ついばみ」です。

そしてもうひとつ、「威嚇」と言う攻撃要素。

昔、バスフィッシングにおいて、ルアーと同じサイズのバスが釣れる事から、バスは大型の餌も積極的に捕食するという説が有力でした。

しかし、自分より大きなルアーにヒットする、いわゆるビッグベイトにヒットする理由が、ビッグベイトが流行る前は誰も説明出来ませんでした。

今でこそ「威嚇」は多くの人に認識されていますが、実はメディアで最初に唱えだしたのは私であり、その当時、国産ビッグベイトが無い時代から大型ルアーで威嚇からバスを釣ってメディアに紹介した経緯があります。

バスの話を例に出しましたが、魚にはテリトリーがあります。
トラウトも同じです。

守るべき範囲、それは生活の場であり、その場を失う事は死を意味します。

テリトリーは、たいてい、どんな魚でも同じ条件となります。

身を隠せる、餌が豊富、産卵に適している、の三大条件です。

管理釣り場のトラウトは養殖魚でありますので、放流直後からしばらくは、テリトリー本能が目覚めずに回遊してしまう事が多々あります。

ですが、落ち着いてしばらくすると、好みの場所に定位し、日によって大きさは違うものの、テリトリー範囲内をクルージングしたりじっと定位したりするようになります。

管理釣り場では本来の生息環境と大きく違う事から、テリトリーの優先順位が変わっていきます。

水流、物陰、壁沿い、地面等。

テリトリーの範囲は、気象条件や産卵時期等で変わるものであり、また成長に伴って好む環境が変わる変動性のものですが、1日の中の短時間と言うスパンで見た場合は変わりません。

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