トータルシステムの考え方

こんにちは。テスターのマダラです。

今回はいよいよシステムのトータル的な考え方についてです。

システム、つまり個々のパーツを組み合わせてこそ意味を持つトータルバランスの組み方です。
 

前回はロッドについて話しました。

ロッドを変えるだけでも釣りは変化します。

しかし、もう一歩進んで、ラインやフック、リールまでをも含んでこそのシステム、そしてさらにロッド角度まで考えて、全ての意味合いを理解してパーツを組み替えていく事で高度なゲームとなっていきます。

理解するまでは面倒であっても、一度理解してしまえばとても面白いゲームフィッシングとなります。

では具体的な話に入りましょう。

まずはライン特性を良く理解します。

世に出ているラインは大きく分けると3タイプ。
ナイロン、フロロカーボン、PE、そして最近ではエステルラインをも視野に入れると4タイプですね。

これらの特性を良く理解しましょう。

まずは硬さ、つまり魚がヒットしてからブレーキが掛かる速さにもなります。

ナイロン<フロロ<エステル=PEとなります。

ここまでは多くの人が考えながら組んでいると思いますが、他にも重要な要素があります。

それは浮力。

ルアーそのものに対する浮力を高めると言う意味もありますが、もっと具体的にいえば、水上の風に対する弱さと、水面のライン接点から水中のルアーまでの距離に対する浮力をイメージして、浮き上がり具合を考慮しながらスプーンの速度とレンジを調整する高度な考え方をマスターしてください。

表層付近をベスパ1・2gで、しかもロッド角度を上げずにスプーンをスローにキッチリ泳がせてきたい場合はどんなラインが良いと思いますか?

これは試してみればすぐわかりますが、ナイロンの太めのラインが向いてます。
じゃぁフロロを使うと?
やや早巻きにしないと、レンジが下がっていってしまいます。
じゃぁロッドを立てれば?
これは多くの人がやりますが、ロッドを立てて表層で釣れればそれでいいですが、反応しないときに、水平に巻いてくるとヒットする事も多々あるのです。
これが引き出しと言う事になります。

PEの場合はリーダーを組み替える事で色々と使い分けが出来ますが、PEで注意すべき点もあります。

まずは風に弱い。

横風でラインが大きく膨らんだ状態で、スプーンが綺麗に泳いでいると思いますか? たいていはレンジも速度もめちゃくちゃになってしまい、それで仮にヒットしても再現性の無い釣りになってしまいます。

こういった、風や水面下の浮力、さらにはブレーキングを理解していくと、組み合わせて色んなラインシステムが作れます。

私が良く使うのは、激シブの場合、飛距離重視、軽量スプーンも飛ばせつつ、感度良好、そしてリリーサーにも対応させ、さらにはラインの浮力も使いたい。

こんな滅茶苦茶な考え方も、ライン同士を組み合わせれば可能になってしまうのです。

答えは、エステルラインの極細の先にリリーサー対応しつつ浮力も出せる太いナイロンラインを組むのです。

太いナイロンの浮力で軽量スプーンがゆっくりとレンジキープ出来て、3ポンド以上のナイロンなのでリリーサーを掛けても切れにくくなります。

こういうふうに、ラインの特性を徹底的に頭に入れて、自由な組み合わせで色々試し、どんな状況にどんなラインを使うかを考え出してみて下さい。
それが貴方の引き出し、と言う事になります。

では次回はロッドまでをも含めたシステムの組み方、考え方についてお話しする予定です。 お楽しみに!

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